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 ユニチカユニオン

2019作品コンクールCONCOURS

文芸の部 俳句

特選 入選 佳作 (敬称略)
唯一人貴女を探す蝉の声
何百何千と数知れぬ蝉たちが一勢に鳴き続けている。たった一人の貴女を探している。数の対照も面白いが、一途な恋のラブロマンスが感じられる。
蝉たちは全身を震わせ求愛しているのです。
土居 貴志 岡崎
秋朝に見上げた空は一面鏡
さわやかな秋晴れの空を見上げた。雲一つない大空はまるで一面鏡のようだという。前面真っ平で空と一面鏡の取り合わせに感服。
畑佐 貴志 岡崎
静寂の水面に映える逆さ紅葉
山に囲まれた静かな池は満々と水を湛えている、よく見ると辺り一面の紅葉の木が逆さに水面に映っている。逆さ富士とは聞いたことがあるが逆さ紅葉とは大発見です。
駒沢 裕 垂井
雪解けの田んぼの隅に道祖神
永らく雪を冠っていた田んぼにようやく雪解けの風景がみられるようになった。畦道の隅にひっそり佇む道祖神があった。昔からずっとそこにあり村の安穏を祈る神様です。
遠山 清治 垂井
山凍り聲の形は移り行く
句の焦点は聲の形。人気アニメの題名ともなったフレーズだが、この句の深さは上五の「山凍り」が作者の概念を通して形という抽象表現をした。
ユニオン俳句も段々とうまくなってきました。
Y.K 岡崎
郷愁の茜の夕日その先に
他国へ出た人なら夕日を眺めて誰しもこの心境になると思う。夕日の染まるその奥に我がふる里が。
西村 徳之 垂井
*入選作は講評を抜粋しています

朝起きて鼻先冷えて夏惜しむ 寒川 和貴 岡崎
冬の夜バイク通勤やるせなさ H.H 岡崎
小春日に春待ち焦がれ早く来い 長池 慎二 岡崎
十五夜に満月が出ておいしそう P.N.ちゅうぱん 岡崎
冬の暮れ手を握り合う二人かな Y.T 岡崎
肌寒く白い吐息に冬の時期 野中 謙次郎 岡崎
昼ご飯毎日面倒また素麺 長井 奨弥 岡崎
蝉時雨耳に入る音色夏模様 森永 悟 岡崎
梅雨明けに紫陽花みると蝸牛 宇田 章 岡崎
夏が来た今年ももうすぐ終わりだな 大島 崚 岡崎
梨食べて思い浮かぶは祖母の顔 寄田 望 岡崎
夏の夜花火の光とてもいい D.K 岡崎
秋遠し朝は寒いが昼暑し PN.リアルルンバ 岡崎
宝くじ当たればやめるが合い言葉 PN.よ 岡崎
カーテンを開けると日差しとセミの声 PN.ひ 岡崎
秋の夜に響き渡った虫の声 重野 能径 岡崎
木枯らしと思い起こすは一年間 山本 良太 岡崎
君がいた夏はとおい夢の中 PN.俳句の達人 岡崎
冬寒く加温庫明けて入りたい PN.ランボルギーニ 岡崎
オヤジギャグ真夏の日には丁度ええ PN.フィット 岡崎
真冬でもファッション優先ミニスカよ PN.アクア 岡崎
秋刀魚食べほねがつっかえ死にかけた PN.J.Y 岡崎
時経つは流るるごとし秋の雲 K.M 岡崎
暮れの秋半袖愛し風邪をひく R.K 岡崎
清流に揺蕩う緋鯉舞う滴 Y.K 岡崎
乙川の人波の上花火咲く Y.S 岡崎
見渡せば皆空仰ぎ大花火 PN.リーサル・ウエポン 岡崎
週末になればまた来る台風さん PN.リーサル・ウエポン 岡崎
夕立や川瀬にまじる風の音 有田 稔 垂井
秋風や小麦畑にトラクター 上田 英良 垂井
寒戻りタンスの中がごったがい 小笹 靖麿 垂井
啓蟄の木漏れ日誘う春息吹 小笹 靖麿 垂井
コンコンと木槌を叩く花火玉 小笹 靖麿 垂井
梅園のそらメジロの囀り近くなり 門口 謙治 垂井
いつ行こうきれいな紅葉見に行く日 K.R 垂井
紅葉狩りそよ風ふいてひらひらと K.M 垂井
秋の山みんなきれいに衣替え K.M 垂井
鳥達よ取りに来ないでうちの柿 黒川 利勝 垂井
茹だる午後髪切虫に足とられ 黒田 拡 垂井
灯の下や水面に見え来し獅子おどし 黒田 拡 垂井
秋味ににおいつられてもう一杯 K.K 垂井
秋にこそみなで行きたい山登り K.M 垂井
もう秋か家から見えた落葉樹 K.M 垂井
気がつけば長袖増えるもう秋か K.M 垂井
秋の旅木漏れ日キラキラ胸躍る 駒沢 ひとみ 垂井
帰り道黄昏時にオリオン座 S.T 垂井
雪降れば森の木々も衣替え S.Y 垂井
今更かこたつの中からひょっこりはん PN.ユニチカ 垂井
リンと鳴る寒さ身にしむ静寂かな 土田 誠 垂井
寒朝の静寂をさきて鳴る目覚まし 土田 誠 垂井
冬景色一夜明けたら真っ白だ T.T 垂井
秋深し気づけば忘れ恋探し 津山 龍也 垂井
寒中や裸男の川渡り 遠山 清治 垂井
雪の朝静けさのなか降り積もる 遠山 清治 垂井
秋の暮歩く道上もみじのじゅうたん 長田 直樹 垂井
桜舞う姫路を見渡す白鷺城 中村 謙斗 垂井
晩酌や月夜にまどろむ羊雲 PN.中 垂井
おいてある夏日のすいとうさりげなく 西川 朋二 垂井
気がつけば古戦場に冬の風 西川 朋二 垂井
満月の表に映えるうさぎさん PN.N 垂井
年の瀬に団欒の鍋あたたまる 西村 徳之 垂井
夏の雲ひまわりたちがごあいさつ M.D 垂井
秋風で落ち葉転がる散歩道 M.T 垂井
赤とんぼなかよく空を飛んでいく M.T 垂井
秋香るすんだ空気に秋もよう Y.I 宇治
バタバタと仕事に追われもう年末 A.N 宇治
たまさかに子どもと歩く秋の夜 岡 秀和 宇治
ラグビーの未来につなぐオフロード S.T 宇治
公魚掴む娘の手温むる笑顔 鵜ノ口 悟 本社
銀杏をよけつつ歩く御堂筋 Y.H 本社
咲くイルミ冬の御堂の風物詩 T.I 本社
カラス鳴く秋の夕焼物悲し 乾 睦美 本社
秋祭り風冷たくも酒旨し 乾 睦美 本社
秋日和健康気づかいハイキング 乾 睦美 本社