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 ユニチカユニオン

2019作品コンクールCONCOURS

文芸の部 短歌

特選 入選 佳作(敬称略)
 *入選作は講評を抜粋しています
新しいランドセル背にキラキラと輝く笑顔夢がいっぱい
作品から春風がただよってくるような印象です。小学校の一年生となられたお子さまの希望に満ち溢れる笑顔、そして大木なランドセルを背負われた姿に作者も思わず此迄の育児の大変さを忘れ喜びに包まれておられます。
Y.M 垂井
年老いた祖母の歩数に思い馳せ蜜柑のお礼止まぬコール音
胸にじんと響く作品。蜜柑
を送って下さったおばあさまにお礼の電話をかけられる時、おばあさまの「歩数」に思いを致されてじっと待っておられるその御様子が思われます。きっと日頃から思い遣りのある方なのでしょう。
西村 徳之 垂井
青い空雲ひとつ無く仲間には明るく照らす太陽光る
思いきり明るくて伸びやかな作品が鑑賞する人の気持ちも明るくするようです。
若しかするとお仲間とピクニックにでも出かけられた折の歌かも知れません。
そんなことを思わせうほど屈託のない晴れ晴れと響く作品です。
野中 謙次郎 岡崎
白い息上着きこんで電車乗る中は常夏上着を脱いで
「白い息」で冬の寒い日が伝わります。出勤される時かも知れません。
この作品の暑さが実感を持つようです。混んでいるかどうかは分かりませんが、ご面倒でも上着を脱ぎましょう。適温は望むべくもありません。
乾 睦美 本社

たどりつく迷子になって市街地へ行った事のない温泉入る 小寺 成明 垂井
秋風に花びら舞い落ち冬が来て大地を覆う純白の雲 津山 龍也 垂井
少しずつ成長する我が子見て先生方に感謝の日々 Y.M 垂井
息切らし元気にドアを開けながらただいまの声笑顔と共に Y.M 垂井
おむつとれ嬉しさもあり心配も大きさを増す夜のおもらし Y.M 垂井
お迎えに行くと笑顔で走り出て手にはお絵かきはいママあげる Y.M 垂井
長い髪バッサリ切って新品の制服まとい一年生 Y.M 垂井
いとおしく寝ている我が子ギュすると寝返りうって背をむけられる  Y.M 垂井
朝晩といつも一緒に散歩する前歩く君いとおしいかな 乾 睦美 本社