爽やかに金木犀香る初産の日 めでたい喜びの句。初産が待ち遠しい秋の頃、庭にただよう芳香は出産を待ちわびているようです。初産と木犀の香り、取り合わせが素晴らしいです。 |
招き猫 | 本社 |
鈴虫の声が聞こえる生活音 音を主題にした俳句は珍しいです。夜も深くなった我が家、どこかで鈴を振るような美しい声で鈴虫がひそかに鳴いている。家内の団欒中、鈴虫も会話するように鳴いている。作者はふと鈴虫も我が家の一人、生活者だと思ったのでしょう。 |
長井 奨弥 | 岡崎 |
雨上がり雲の上には虹のみち
夕立が降りすぐ止むと雲間に虹をみた。やさしい虹。虹は雲を導くように七色の橋を作って待っているのです。自然同士の愛を感じます。 |
有田 稔 | 垂井 |
夕暮れに金木犀の風吹いて 素直な句。作意のない当たり前の句で、当たり前の句こそ、句が生きてきます。作者と自然とは愚直に結び合ったのでしょう。こんな美しい風景はないと思います。 |
西村 徳之 | 垂井 |
おでん食う全集中の冷ます息 | たっぽん | 岡崎 |
雪嶺や颪痛みし伊吹山 | 金刺 祐大 | 岡崎 |
富士山や雪と紅葉(もみじ)のハーモニー | R.K | 岡崎 |
冬が来て日の出が遅れ寝坊する | 寒川 和貴 | 岡崎 |
鯉はねて雨が恋しと雨蛙 | Y.S | 岡崎 |
「手伝うよ」玄関で待ってた苦瓜 | 旅好き | 岡崎 |
マスクごし懐かしき冬の凍る息 | 橋 宏彰 | 岡崎 |
月明り照らすあなたに見蕩れてる | Y.T | 岡崎 |
乱獲で庶民の味が高価格 | 長井 奨弥 | 岡崎 |
秋風や吹いて惜しむは暑さかな | S.N | 岡崎 |
初雪はまだかまだかと空を見る | M.N | 岡崎 |
熱い酒季節に問わず強い酒 | 野中 謙次郎 | 岡崎 |
紅葉の葉真っ赤に咲かす自然の美 | 野中 謙次郎 | 岡崎 |
美味しそうあの子と一緒に器も鍋破 | 愛に飢え太朗 | 岡崎 |
有馬行き夜空に浮かぶ流れ星 | 平松 拓也 | 岡崎 |
暑い夏コロナも加わり不安なり | 藤井 洋充 | 岡崎 |
ナイターでフライを打ち上げナイター | G・野球好き | 岡崎 |
落ち葉踏み暮れの早さに身が縮む | 青山 康弘 | 垂井 |
冬近し吐息がふわっと白くなる | 上田 英良 | 垂井 |
極寒の湖上ワカサギ大漁旗 | 包国 敬志 | 垂井 |
こたつ出し家族全員夢の中 | 川口 遥奈 | 垂井 |
紅葉散り冬が始まる知らせかな | M.K | 垂井 |
秋を待つ染まらぬ葉っぱいとおしい | M.K | 垂井 |
風がふきひらひら踊る紅葉の葉 | M.K | 垂井 |
秋の空深まる木々にもみじ狩り | M.K | 垂井 |
帰る時もう寒いなあ冬の風 | 小寺 成明 | 垂井 |
寒い時お風呂入るとすぐ眠る | 小寺 成明 | 垂井 |
暑い時シャワーですむ夏だった | 小寺 成明 | 垂井 |
見上げれば澄み渡る空流れ星 | 駒沢 裕 | 垂井 |
外寒し内は家族でぽっかぽか | 駒沢 裕 | 垂井 |
戸を開けて夜明けまだかと見悶える | 土田 誠 | 垂井 |
澄み渡り吐く息白く曇る窓 | 土田 誠 | 垂井 |
青空に海を浮かぶる心地よさ | 土田 誠 | 垂井 |
秋の空紅葉はいつも舞い落ちる | 津山 龍也 | 垂井 |
秋風の田では稲穂が下を見る | 西川 朋二 | 垂井 |
天高し色深めわく秋日かな | 西川 朋二 | 垂井 |
日差しさし草木に映える霜化粧 | 福士 滉也 | 垂井 |
自己防衛密を避けての初詣 | 藤井 光翼 | 垂井 |
クリスマスポッケにしまうかじかむ手 | 持留 大介 | 垂井 |
風吹いてひらひら踊る落ち葉たち | T.M | 垂井 |
またいつか皆でワイワイ忘年会 | 柳澤 祥平 | 垂井 |
父母の亡き枇杷に群がる子や鳥や | N.H | 宇治 |
天の川うち眺むる母あるや | あまあま | 本社 |
帰り路の金木犀に思い馳せ | T.I | 本社 |
御堂筋銀杏拾い匂い立つ | H.I | 本社 |
不器用にマフラー編んで冬支度 | H.I | 本社 |
天高くイワシ雲見て秋恋し | H.I | 本社 |
赤黄緑街路彩る秋の嵐 | 招き猫 | 本社 |
鍋よりもアイス美味しい今日の秋 | M.K | 本社 |
いつもより心に染みる秋の山 | M.K | 本社 |
コロナ禍を藁にも縋るおもいにて | ジュジュ | 本社 |
夏マスク怪しまれし日は今いずこ | ジュジュ | 本社 |
カサコソと落ち葉で奏でる冬の声 | 着本 恭代 | 本社 |
耳すます冬の足音落ち葉から | 着本 恭代 | 本社 |
秋深しみのりがおおきわが身体 | F.M | 本社 |
高まりのワケは花火かこの君か | 吉田 雄大 | 本社 |