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 ユニチカユニオン

2021作品コンクールCONCOURS

文芸の部 俳句

特選 入選 佳作 (敬称略)
うっすらと椿の花が雪化粧
人間に例えると、女性が口紅を軽くひき薄化粧をすると同じように、粉雪が椿の花に降りかかり、紅色をやさしく包みうっすらとした紅色にみせた様子。正に雪化粧。
遠山 清治 垂井
朝日から風音聞けり寒さかな
寒い朝。山の向こうから朝日が昇ってくる。光はやや弱いがキラキラと輝いて、何か語りかけているような風を送ってくる。
T.N 岡崎
暮れなずみマスクを外し秋を嗅ぎ
秋も深まり寒くなってきた。一日中つけていたマスクを外してみる。新鮮な空気を吸った。作者はそう言わないで、秋を嗅ぐという面白い表現だ。
ひとり 本社
木枯らしで落ち葉が踊る帰り道
寒い風が吹きつける帰り道、落ち葉が風に転がり木枯らしが落ち葉を躍らせて、面白い風景を見たのだ。
K.O 岡崎
*入選作は講評を抜粋しています

年の夜故郷の味まだ遠く S.I 岡崎
静電気忘れた頃にやってくる Y.O 岡崎
漸寒し衣替えるは尚早し 金刺 祐大 岡崎
新幹線流るる雪の富士のぞみ R.K 岡崎
赤ら引く朝行く親と雛燕 Y.S 岡崎
冬めくと涼しき風が駆け巡る シモー 岡崎
秋風に吹かれ続けて散る紅葉 A.T 岡崎
温暖化騒ぐ割には冬寒い S.N 岡崎
空高く秋のうろこが舞い踊る 長坂 委千代 岡崎
秋の美味旨味が増して腹が鳴る 野中 謙次郎 岡崎
秋の瀬戸水天一碧浮かぶ島 畑佐 貴志 岡崎
喧騒を振り放す如く水潜る 松本 拓也 岡崎
コロナ禍でまたたく間に寒の入 T.A 垂井
コロナ禍に想いをはせる夏の海 石間伏 和人 垂井
虫の音BGMに月見酒 Y.K 垂井
秋の空夜空に光る満月や Y.K 垂井
寒い朝水がつめたい手が凍る R.K 垂井
秋深し山の上から見る景色 M.K 垂井
車窓からもみじの山の美しさ M.K 垂井
秋の田の稲穂の色は黄金色 M.K 垂井
朝月や我が雑念も静寂し 駒沢 ひとみ 垂井
美しき晩秋染まる京の川 坂本 草太 垂井
我一人春のうたた寝昼下がり 坂本 草太 垂井
散歩道木枯らし吹いて家遠し 土田 誠 垂井
素振りして重ね着言い訳スコア並 土田 誠 垂井
ふるさとのリンゴがとどくあきだなあ T.T 垂井
年の瀬に年末ジャンボ夢をみる 内藤 洋介 垂井
冬が来た財布も家も寂しいな 中原 淳樹 垂井
満月を眺めながらのランニング アア 垂井
しんと咲く白玉椿願い乗せ 西村 徳之 垂井
機械音夜闇に去りゆく流れ星 福士 滉也 垂井
空見上げ秋刀魚が食べたい鰯雲 T.M 垂井
冬の空風にまう雪星のよう T.M 垂井
帰り道おでん抱えて暖を取る T.Y 垂井
冷たさが喉に沁み入る麦酒かな T.Y 垂井
闇を抜け圧倒される車内新緑の道 T.Y 垂井
朝霧がはれて気付くあたたかさ 澤村 佳裕 宇治
車両窓山の色付き初紅葉 S.S 宇治
蜩(ひぐらし)のコーラス弾むソロキャンプ N.H 宇治
庭で舞うほうきの先の葉やバッタ C.M 宇治
戻り梅雨帰路見上げれば虹の橋 森北 達弥 宇治
秋の風田んぼの稲穂そよそよと H.I 本社
休日の夜長漁れり文庫棚 今村 俊治 本社
コロナ禍は葉書きしたため冬の空 川端 翔子 本社
紅や青瞳に映る花火見る Y.Y 本社