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 ユニチカユニオン

2021作品コンクール 絵画の部CONCOURS 

 変異する新型コロナウイルスと、我々は共存して行かざるをえないかもしれません。そして目まぐるしく進化するテクノ時代、その利便で得るものと失われるものをしっかり見定めながら、心が砂漠にならないよう、豊かな感性と想像力を育む井戸を涸らすことのないようにしたいものです。
皆さん、貪欲に謙虚で、胸を張って無心に描きましょう。
 今年も新しい出品者が加わり新鮮な風が流れ、それぞれの個性豊かな作品を寄せてくださいました。感動です

塚本さんは、色鉛筆による緻密な描写の静物画ですが、画面の広がりといい、大きく見える構図も素晴らし いし、着実に描写力を養ってくれています。それが絵の構成や色調、作品の骨格の基調を揺ぎないものにされており特選といたします。 (講評抜粋) 

特選入選 (敬称略)


特選  果実(夏)  塚本 祐子 <宇治>


野中さんは、風情に富んだコスモスを雲の流れとともに秋日和の野ずらを渡る柔らかでふくやかな風を感 じる捉え方で絵が豊かになりました。入選とさせていただきます。


      
入選  秋桜  野中 あずさ <宇治>



塚本さんのちぎり絵。ざっくり感が稚拙さとなり、プリミティブな温かみのある作品になりました。時には自分の手に抵抗のある材料(例えばコラージュ、紙版画)などに挑むのも大切です。             


ちぎり絵「駄菓子」   塚本 祐子 <宇治>

宮崎さんは、夏の日差しと影と子どもたち一人ひとりの後ろ姿を巧みに描写してくれました。なかなかの表 現力を持っておられると思っております。正面からだとどんな表情で描かれただろうと期待が膨らみます。


真夏のお散歩  宮崎 千鶴子 <宇治>
                          


吉村さんは、五月雨を集めた天ヶ瀬橋を独自な視点で描いてくれました。モザイク的表現の橋が印象的です。 増水の流れの片隅に川鵜がひょうきんに泳いでいて、これが作家のユーモアを感じさせてくれます。 



天ヶ瀬橋  吉村 康弘 <宇治>