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 ユニチカユニオン

2021作品コンクールCONCOURS

文芸の部 短歌

特選 入選 佳作(敬称略) 
朝顔の蔓を小指に巻き付けて指切りしてる早起きの君
此の君のご様子を、少し離れた後方から静かに見ておられる作者の愛も感じさせます。「指切り」をしながら、君は一体何を念じているのかしら?朝顔に何を話かけているのだろう。と作者ならずとも、読者も気になるところです。
Y.H 本社
月日経ち子供大きく育っても今も忘れぬ感動の瞬間(とき)
現在はお子様が産まれる時に立ち会われる旦那様も多いでしょうけれど、それでも日々気を付けて臨月まで過ごし、それから大変な思いの時を過ごし得られた感動には到底及ばないことでしょう
。忘れられない感動です。
Y.M 垂井
ふと漂う甘い香りのその向こうオレンジ映える木犀の花
大急ぎで歩いておられる印象のない作品で、散歩中かも知れなと思わせます。十月頃でしょうか、風邪に乗ってくる香りにその方に目を向けますと何と、木犀の花がオレンジ色に密に輝いておりました。強い芳香を放って。
花スキ 本社
暑さ止み虫の声聞き秋の夜空には花火きれいな景色
初句の「暑さ止み」に作者の万感の思いが込められているように感じます。待ち兼ねていた「秋」がようやくやって来た。虫たちも秋を待っているのであろうか。美しい声で鳴き続けている。そして花火、秋って良いなぁ!
H.I 本社
*入選作は講評を抜粋しています
       
夏終わり木枯らしの風気持ち良く木々見渡し紅葉の色 野中 謙次郎 岡崎
秋空の太陽照らす暖かさ木枯らしの風紅葉の時期 野中 謙次郎 岡崎
うまいものだいたい太るあれなんでだから困るよ今日もヤセず 寄田 望 岡崎
出勤だ急いで出てゆく寒い朝と毎朝凍るフロントガラス 津山 龍也 垂井
新しくお札の顔が変わるけど我の財布の厚みは変わらず 根橋 雅之 垂井
あの頃と変わらぬ寝顔愛しくてぎゅっと抱くも夜中に蹴られ Y.M 垂井
保育園思い出残るかけっこはみなでつないだ笑顔のリレー Y.M 垂井
でたお腹イベントまでにやせたいと運動せずにサプリにたよる Y.M 垂井
お腹見て優しくなでる小さな手誤かいを招くメタボ腹かな Y.M 垂井
メタボ腹息を吸っても引っ込まずズボンチャックあがらず悲し Y.M 垂井
宵闇に高鳴る胸をドンと打つ夜空にひらく大輪の花 花スキ 本社