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 ユニチカユニオン

2022作品コンクールCONCOURS

文芸の部 俳句

特選 入選 佳作 (敬称略)
戦場のヒマワリ畑墓碑に似る
ロシアのウクライナ侵攻によって、ヒマワリという花が、悲しみの象徴となりました。この戦場では向日葵が立ち尽くしています。
澁谷 健 岡崎
桜紅葉さまざまな人通りゆく
桜の紅葉を眺めながら、大勢の人が通り過ぎてゆきます。同じ桜紅葉でありながら、人それぞれ違うことを思っているに違いありません。思い出がさまざまであ
るからです。
H.U 垂井
道がつき二人描いた碇星
碇星とはカシオペア座のこと。周りに明るい星がないので、探しやすい。二人にどういう道がついたのか、何を描いたのかは、謎だ。それが却っておもしろい。
澤村 佳裕 宇治
紅葉降る陽だまりのなか猫一匹
紅葉のある、そして降っている陽だまりにいるのは、限りなくしあわせなことだ。人はもちろん、この猫も豊かな気分であることよ。
野原健太郎 宇治
*入選作は講評を抜粋しています

オリオンと夏馳せながらかりゆしで K.I 岡崎
クリスマス一緒に過ごす人の名は? 大潟 豊 岡崎
木々が揺れ寄り添い眺める雪の華 太田 洸一郎 岡崎
夕暮れを背景踊る木の葉たち O.K 岡崎
初氷幼き子たちの笑い声 折小野 琢真 岡崎
秋の園大地埋めるは赤い羽 Y.K 岡崎
雨降りし散る赤紅葉見たりけり R.K 岡崎
梨柿を味わい思ふ故郷の秋 K.S 岡崎
黄昏の旅往ぬ祖父とちちろむし Y.S 岡崎
朝顔が眠れぬ夜を連れてきた 澁谷 健 岡崎
秋の時期風邪かコロナかわからない H.S 岡崎
円安で頭の中は冬化粧 長池 慎二 岡崎
秋桜が風にたゆたう散歩道 長坂 委千代 岡崎
木枯らしに肌に感じて衣替え 野中 謙次郎 岡崎
秋刀魚焼き値上げで家計も火の車 平田 達朗 岡崎
雪が降り辺り一面白銀世界 T.A 垂井
梅の花まだかまだかと春を待つ 大野 隼都 垂井
満月や夜空に浮かぶ秋の声 Y.K 垂井
窓の霜気づき再び夢の中 坂本 草太 垂井
クリスマス行事だらけてんてこまい 佐竹 高明 垂井
七五三晴れ着姿で花より団子 佐竹 高明 垂井
どんぐりをひろいすすまぬやまのみち S.S 垂井
さむくなりこたつを出そうかまよってる K.S 垂井
さむくなり木枯らし吹いて冬きたる T.T 垂井
秋の夜を彩りつくすともしびや AB 垂井
秋めくと光輝く彼岸花 原田 良美 垂井
秋の末散る葉に染まる赤絨毯 福士 滉也 垂井
新天地息もできない冬の風 N.F 垂井
秋空に消えていく愛故郷の地 J大 垂井
北風に吹れて揺れる葉と心 T.M 垂井
もみじ狩り赤黄緑の高野山 A.M 宇治
とまらない食欲旺盛肥ゆる秋 A.M 宇治
暗闇にカエルの鳴声こもりうた 井上 安子 宇治
たけばやし春のおとずれホーホケキョ S.I 宇治
金木犀匂いにつられて花みっけ げそ 宇治
空青く枯葉サクサク急ぐ朝 M.C 宇治
秋晴れの銀杏拾い御堂筋 H.I 本社
寒き夜我犬に布団(わがこにふとん)奪われる さくらんぼ 本社
モフモフのひざ掛け代わり我犬抱く(わがこだく) さくらんぼ 本社
にぎやかな南瓜うきうき気分身を包む ジャスミン 本社
蜜柑むく君の指先筆の色 Y.H 本社