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 ユニチカユニオン

2023作品コンクールCONCOURS

文芸の部 俳句

特選 入選 佳作 (敬称略)
子に学ぶあれそれこれでオリオン座
考えてみれば、父が子に学ぶことは案外多くあるように思います。ここは星座の話。子が指さして一所懸命教えようとするかたち。楽しさとともに、親の姿勢を反省もさせられます。美しい光景です。
S.S 垂井
窓の外終業告げる秋の闇
毎日楽しく働くことは、たぶん皆無。
仕事を終えて、その緊張感から解放されるところの闇はきっと安堵感。いい感じです。
T.S 宇治
秋祭り飴買う父と屋台灯
秋祭り。飴を欲しいのは子ども。もしかしてこの父?お父さん本人だといいですね。いずれにしろ、年齢にかかわらず、いつも子どものような感性を持っている方でしょう。
駒沢ひとみ 垂井
朝顔に挨拶してから顔洗う
生き物(花も)に向ける眼差は、その人となりをうかがわせるものです。この俳句からも、作者の豊かな感性を想像できます。さぞ、朝顔も嬉しいことでしょう。
Y.H 本社
*入選作は講評を抜粋しています

                                               
けさの秋色鮮やかにあちこちと 植木 悠太 岡崎
夏冬と一年まとめた秋のさち K.O 岡崎
洋梨の薫る頃なり冬隣 K.S 岡崎
引っ越してまずは新居で寝正月 Y.S 岡崎
盆菓子の最中餅入り選り帰省 澁谷 健 岡崎
秋雨滴一重ずつ熱削ぎ落とす 澁谷 健 岡崎
ラガーマンなでつく汗も燃えにけり 澁谷 健 岡崎
三日月に思いをはせて夜ふける T.S 岡崎
秋暑し今年は四季が二季になり Y.T 岡崎
秋の風心地良い程紅葉だ 野中 謙次郎 岡崎
金木犀甘露な誘いに朝寝坊 TKC 岡崎
秋山に真っ赤な夕日が沈んでく 浅井 利典 垂井
秋風でもみじの手のひら冷たいな H.U 垂井
季を告ぐ香秋霖に濡る金木犀 梅田 茂樹 垂井
紅葉のいろづき感じ冬近し R.K 垂井
金欠だ巻き上げられるお年玉 黒川 利勝 垂井
熱いなあ今年の夏とロウリュウだ 小寺 成明 垂井
秋祭り来年こそはと父の声 駒沢 ひとみ 垂井
すすき揺れ黄金色の絨毯に 駒沢 裕 垂井
秋の山木から飛び立つもみじかな 佐竹 高明 垂井
ゆず風呂にちょっぴり長く子供たち 佐竹 高明 垂井
朝顔にあだ名をつけてかわいがる K.S 垂井
もみじちるかぜにゆれまうあきのうた 土戸 剛 垂井
秋風が真昼の眠気吹きとばす 原田 良美 垂井
朝寒し重ねて着込む防寒着 S.H 垂井
月を見て宇宙の神秘に思い馳せ K.F 垂井
夏が過ぎ秋の声なく冬が来る 福井 良輔 垂井
雪降れど電気代との格闘だ 三島 猛 垂井
秋風に吹かれし山も衣替え T.M 垂井
風に乗り紅葉舞い散る秋の空 A.I 宇治
冬支度やにわにへそ天こたつ猫  鵜ノ口 悟 宇治
寝正月映すお腹の鏡餅 三段腹 宇治
ゆらゆらとグラスに浮かぶ月ふたつ 澤村 佳裕 宇治
ふる里の秋の味覚で知るたより S.T 宇治
オリオンのかがやく空に涙ふく ハムゴロ 宇治
寒すぎて首が無くなる冬の風 Y.Y 宇治
山粧う昼夜とわず綺麗かな 菜畠 豪 宇治
急ぎ足銀杏よける通勤路 野原 健太郎 宇治
高山の一足早い雪景色 服部 吉朗 宇治
秋になり夏が恋しくさみしいな Y.H 宇治
夏休み明けの知らせは電車より M.Y 宇治
蛙の音情緒と不眠を連れてくる D.K 本社
彼岸花祖父の横顔思い出す D.K 本社
団子食べ枯れて落ちるる紅葉かな Y.K 本社
立冬も半袖着つつ食欲の秋 佐々木 裕美 本社
酷暑でも目から秋風曼珠沙華 Y.T 本社
雑草のその根強さに思い馳せ K.N 本社