子に学ぶあれそれこれでオリオン座 考えてみれば、父が子に学ぶことは案外多くあるように思います。ここは星座の話。子が指さして一所懸命教えようとするかたち。楽しさとともに、親の姿勢を反省もさせられます。美しい光景です。 |
S.S | 垂井 |
窓の外終業告げる秋の闇 毎日楽しく働くことは、たぶん皆無。仕事を終えて、その緊張感から解放されるところの闇はきっと安堵感。いい感じです。 |
T.S | 宇治 |
秋祭り飴買う父と屋台灯
秋祭り。飴を欲しいのは子ども。もしかしてこの父?お父さん本人だといいですね。いずれにしろ、年齢にかかわらず、いつも子どものような感性を持っている方でしょう。 |
駒沢ひとみ | 垂井 |
朝顔に挨拶してから顔洗う 生き物(花も)に向ける眼差は、その人となりをうかがわせるものです。この俳句からも、作者の豊かな感性を想像できます。さぞ、朝顔も嬉しいことでしょう。 |
Y.H | 本社 |
けさの秋色鮮やかにあちこちと | 植木 悠太 | 岡崎 |
夏冬と一年まとめた秋のさち | K.O | 岡崎 |
洋梨の薫る頃なり冬隣 | K.S | 岡崎 |
引っ越してまずは新居で寝正月 | Y.S | 岡崎 |
盆菓子の最中餅入り選り帰省 | 澁谷 健 | 岡崎 |
秋雨滴一重ずつ熱削ぎ落とす | 澁谷 健 | 岡崎 |
ラガーマンなでつく汗も燃えにけり | 澁谷 健 | 岡崎 |
三日月に思いをはせて夜ふける | T.S | 岡崎 |
秋暑し今年は四季が二季になり | Y.T | 岡崎 |
秋の風心地良い程紅葉だ | 野中 謙次郎 | 岡崎 |
金木犀甘露な誘いに朝寝坊 | TKC | 岡崎 |
秋山に真っ赤な夕日が沈んでく | 浅井 利典 | 垂井 |
秋風でもみじの手のひら冷たいな | H.U | 垂井 |
季を告ぐ香秋霖に濡る金木犀 | 梅田 茂樹 | 垂井 |
紅葉のいろづき感じ冬近し | R.K | 垂井 |
金欠だ巻き上げられるお年玉 | 黒川 利勝 | 垂井 |
熱いなあ今年の夏とロウリュウだ | 小寺 成明 | 垂井 |
秋祭り来年こそはと父の声 | 駒沢 ひとみ | 垂井 |
すすき揺れ黄金色の絨毯に | 駒沢 裕 | 垂井 |
秋の山木から飛び立つもみじかな | 佐竹 高明 | 垂井 |
ゆず風呂にちょっぴり長く子供たち | 佐竹 高明 | 垂井 |
朝顔にあだ名をつけてかわいがる | K.S | 垂井 |
もみじちるかぜにゆれまうあきのうた | 土戸 剛 | 垂井 |
秋風が真昼の眠気吹きとばす | 原田 良美 | 垂井 |
朝寒し重ねて着込む防寒着 | S.H | 垂井 |
月を見て宇宙の神秘に思い馳せ | K.F | 垂井 |
夏が過ぎ秋の声なく冬が来る | 福井 良輔 | 垂井 |
雪降れど電気代との格闘だ | 三島 猛 | 垂井 |
秋風に吹かれし山も衣替え | T.M | 垂井 |
風に乗り紅葉舞い散る秋の空 | A.I | 宇治 |
冬支度やにわにへそ天こたつ猫 | 鵜ノ口 悟 | 宇治 |
寝正月映すお腹の鏡餅 | 三段腹 | 宇治 |
ゆらゆらとグラスに浮かぶ月ふたつ | 澤村 佳裕 | 宇治 |
ふる里の秋の味覚で知るたより | S.T | 宇治 |
オリオンのかがやく空に涙ふく | ハムゴロ | 宇治 |
寒すぎて首が無くなる冬の風 | Y.Y | 宇治 |
山粧う昼夜とわず綺麗かな | 菜畠 豪 | 宇治 |
急ぎ足銀杏よける通勤路 | 野原 健太郎 | 宇治 |
高山の一足早い雪景色 | 服部 吉朗 | 宇治 |
秋になり夏が恋しくさみしいな | Y.H | 宇治 |
夏休み明けの知らせは電車より | M.Y | 宇治 |
蛙の音情緒と不眠を連れてくる | D.K | 本社 |
彼岸花祖父の横顔思い出す | D.K | 本社 |
団子食べ枯れて落ちるる紅葉かな | Y.K | 本社 |
立冬も半袖着つつ食欲の秋 | 佐々木 裕美 | 本社 |
酷暑でも目から秋風曼珠沙華 | Y.T | 本社 |
雑草のその根強さに思い馳せ | K.N | 本社 |