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 ユニチカユニオン

2023作品コンクールCONCOURS

文芸の部 フォト川柳

フォト川柳からご紹介します。
(入選作は講評を抜粋しています)
特選佳作 (敬称略)


特選   孫と猫寝る子は育つ仲よくね   鵜ノ口 悟  (宇治)

 小さな赤ちゃんと大きな猫、今は大きさもあまり変わらないようだけど、赤ちゃんはすぐに大きくなって走り回りそう。そうなってもきっとこの二人(?)、ずっと仲良く一緒に遊んでいるんだろうなあと思います。可愛いくてホッコリとする作品ですね。 


佳作   食べたいな真夏の空にかき氷   中村 雅子  (垂井)

 何とこれ、雲の写真だったんですね。色も形も本当にかき氷かと思ってしまうほどリアルでびっくりしました。こんなかき氷だったら、食べても食べても減ってしまわないのでウレシイ、のひと言に尽きます。あらゆるものが写真や句の素材になるんだと改めて感じた次第です。 



ママ見てて愛車にのせた得意顔   わかわか (岡崎)



帰り道一緒に見られて嬉しさ2倍   わかわか (岡崎)



こーんなに美味しいご馳走独り占め   ぱふうぺ (岡崎)



カエルさんにらめっこしましょあっぷっぷ   ツバメ (岡崎)
   


魔の2歳今日も元気におてつだい   井上 邦子 宇治)
              


さあ行くぞ祖母と楽しむ夏の海   T.S (宇治)

   

文芸の部 川柳 課題吟:自由・自由吟

特選 入選 佳作 (敬称略)
きっと今君は自由にとべるはず
〈きっと今〉という言葉に、ここに辿り着くまでのさまざまな逡巡が思われてドラマチック。色々なことを乗り越えて来た君だからこそ、広い世界へ向かってとばなければと背中を押すのは自分自身かも。
M.T 垂井
夢追って銀河鉄道予約する
銀河鉄道は実在しない架空の鉄道、だからこそ〈夢追って〉が生き生きと輝いてくる、追いかける夢はどこまでも大きい方がいいですもの。この句の面白さは〈予約する〉という相反する現実性を入れたところです。
もも 本社
自由だと言われ自分を見失う
人間の本質が巧く詠まれていると思います。何かに縛られている時は、それから解き放たれたいと願い、実際に自由の身になると何となく不安になり拠り所が欲しくなる、どうすればいいのか呆然としてしまうのです。
浜本 龍樹 宇治
子の寝相フリースタイル金メダル
読めば思わず笑みがこぼれる一句ですね。よくもまあこんな寝方ができるもの、なんて感心するぐらいのお子さんの姿が見えて来そうです。それを〈金メダル〉だ、なんて考える親心も微笑ましい。
松田久美子 常盤
田舎にて自由に熊徘徊大問題 佐藤 圭太 岡崎
成長し見聞増え知る不自由さ H.T 岡崎
独身貴族は誰も縛られないフリーダム 野中 謙次郎 岡崎
缶ビール乾杯前にプシュッとな T.H 岡崎
かき氷年中無休で休みなし Y.I 垂井
日曜日予定立てるも寝て終わり T.I 垂井
秋の朝世界の空をかけてゆく 長田 直樹 垂井
休みの日孤独のグルメどこへ行く 小寺 成明 垂井
コロナ明け今日も明日も飲み会だ 坂本 草太 垂井
病院へ着ていく服に悩む祖母 K.S 垂井
酒、タバコ飲むのも吸うのも自由なし 内藤 洋介 垂井
束の間の上司戻らぬ工務室 Y.H 垂井
自由時間少なくなったが幸せだ K.F 垂井
大空に飛ぶ鳥のようになりたいな R.M 垂井
自転車に乗れた喜び子が駆ける 湯浅 正志 垂井
回る寿司サーモンばかりで腹一杯 湯浅 正志 垂井
子供たちいっぱい遊んで脱ぎちらす C.I 宇治
休日の自由のために労働し S.S 宇治
我が自由家族の理解得られるか S.T  宇治
コロナ明け自由嚙み締め飲み会へ 野原 健太郎  宇治
鳥になり自由に空飛ぶ夢を見た 野原 健太郎  宇治
青い空自由に羽ばたくどこへでも Y.M 宇治
羽繕いできた明日へ羽ばたこう もも 本社
イヤイヤ期そんな自由に生きてみたい 岸本 広大 本社
自由席着席したらひと休み 蜂谷 真司 常盤
ご自由に妻のひとこと不自由に 松田 英和 常盤
特選 入選 佳作 (敬称略)
悪いことするときだけは静かな子
 普段は元気が有り余ってヤンチャすぎるのに、妙に静かだと思えばアララこんなことをして、と腹立たしいけど目くじら立てて叱る程でもない子供らしいイタズラ。
こうやって子供は成長していくのですね。
サクハル 岡崎
絶好調朝の鏡と笑みかわす
 朝一番に鏡に映る顔はその一日を左右します。それが絶好調の笑顔だなんて最高じゃないですか。鏡に笑顔を一方的に見せるだけではなく、〈笑みかわす〉と双方に動きを持たせたのが素晴らしいですね。
ひなかか 本社
はしご酒帰る頃にはオレひとり
 せめて二軒目ぐらいで止めておけばいいのに、勢いのままのはしご酒に最後まで付き合ってくれる人はそんなにいません。いくら酔っているとはいえひとりになった寂しさは何となく身に染みるものでしょう。
長澤 美妃奈 垂井
あれよあれ岡田阪神夢つかむ
  三十八年ぶりの優勝は阪神ファンを狂喜させましたし、経済効果もかなりのもののようです。〈あれ〉が流行語大賞になったりして、嬉しさの連鎖が拡がりました。このような時事的な句も川柳の魅力の一つです。 
林田 和人 垂井

                                                                                              
コロナ明けまた始まったラッシュアワー 在宅勤務 岡崎
PC作業画面が止まり震えだす I.T 岡崎
捲き水にシオカラトンボ跳ね返る H.K  岡崎
もう師走年々スピードアップ時の流れ 榑林 歩美 岡崎
時代かなスマホ片手に調べ物 佐々木 雅寛 岡崎
ゲリラ豪雨現場がドリフだ全員集合! 柴田 誠 岡崎
寒い日は猫とまるまり起きられぬ 島田 美侑 岡崎
物忘れ伝わる会話アレ、ソレで。 S.S 岡崎
パパ起きて顔をはたかれ目が覚める ヨシハル 岡崎
バツ並ぶ夏終わる日のカレンダー 赤丸 岡崎
推しのビジュ見てドライアイ治りそう  A.T 岡崎
成人病わかっていても喰う習性 M.T 岡崎
物価高財布を開きにらめっこ 卯月 岡崎
節電に力入れすぎ血行不良 吹野 あづさ 岡崎
立ったけどなんだったっけ?また座る 吹野 あづさ 岡崎
台風を綿あめにしたい祭りの夜 ワッサー 岡崎
横文字で煙に巻きますノンテンダー まつも 岡崎
パスポートなくてもまわり(無くても周り)外国人 森貞 あかね 岡崎
新作のスイーツを食べまた後悔 T.Y 岡崎
居酒屋が賑わい始めた五月明け H.W 岡崎
廻る寿司食べすぎ注意二十枚 浅野 晴斗 垂井
スペインの空にはばたく久保建英 K.I 垂井
夕焼やだいだい色に光ってる K.Y 垂井
コロナ明け一人暮らしに関係なし T.K  垂井
また値上げ何とかしてよ岸田さん 黒川 利勝 垂井
子供から香水じゃなくファブリーズ 佐竹 高明 垂井
鬼ごっこ子供の背中に追いつけず S.S 垂井
二十代体は既に四十代 N.T 垂井
秋頃は何処に行ったの寒暖差 T.T 垂井
もう一度この場所でめぐりたい M.T 垂井
外に出ず自粛中だと嘘をつき N.T 垂井
PCを高く買い替え使わない N.T 垂井
子供らの笑顔が救う大人の心 Y.M 垂井
自販機も電子マネー化小銭過多 松本 英明 垂井
数日で布団も服も倍になる 三島 猛 垂井
夏熱きPCの風に冬は震え S.Y 垂井
「アレの件・・・」願かけではなく老化かな T.Y 垂井
増税とコロナで迷う旅先を 飯塚 尚哉 宇治
恥ずかしい予測変換見ないでね リーサルうえぽん 宇治
メモ見ても 思い出せない 何だっけ? リーサルうえぽん 宇治
職場での会話は大半「アレ」や「アレ」!! 片岡 信吾 宇治
マスク無しコロナの残影罪悪感 北 千香 宇治
エンドレス胃袋見たい孫食い気 北村 操 宇治
一服を探して回れば健康に T.M 宇治
増税で節約学ぶ平成児 東郷 慶汰 宇治
クリスマス暗闇ひかるオーナメント ハムゴロ 宇治
ハムスター家に百匹にぎやかだ 中井 高俊 宇治
土の中タイムカプセル宝物 永島 幸希 宇治
久しぶりマスク無し顔老けたよね 中西 裕子 宇治
魚釣り釣れぬ時間に釣れる夢 西井 義尚 宇治
また値上げ油も今や贅沢品 野原 健太郎 宇治
チカチカと蛍光灯が切れかかる 服部 吉朗 宇治
秋の雲さば、いわし雲さんまドコ?? げそ 宇治
わからない久しぶりですマスク顔 水嶋 大雅 宇治
年末にコロナのことは忘れろな 宮城 絵美 宇治
目覚ましのアラーム消して寝坊する 宮本 孝典 宇治
クリスマス靴下の中に願い込め 森下 晃希 宇治
ベスト出て調子に乗ってクラブ買う M.Y 宇治
金不足やりくりするも金がない? Y.K 宇治
蟹挟み聞けるは波の音ばかり 今西 由奈 本社
三時間待ったあげくが加齢です ひなかか 本社
優勝のセールはどっち?ワクワクす Y.T 本社
侮れぬおつとめ品は運次第 ぽんぽこ 本社
インボイス電卓たたくため息と 経子 本社
雪の中外の景色はまっ白だ 内田 展弘 常盤
趣味人あいも変わらず秋葉原 川嵜 祐輔 常盤
やめたのに田んぼのおもりやめられぬ 櫻本 和美 常盤
明細を二度見で確認キャッシュレス N・T 常盤
日本四季いつしか夏と冬だけに T・T 常盤
ちょきんはつもりつもってあともどり 中島 修喜 常盤
白い息口の中からさむいこと 松野 雄太 常盤
4才児ゲームやりすぎパパ注意 Y・M 常盤
金閣寺さかさきんかくきれいだな Y・M 常盤