武器を取り勇む人らの足下で今日も大地は朽ち荒れてゆく ウクライナの町か、ガザの町か、そして其の町、街には人々が住む。「勇む人ら」の陰には子ども・老い人、もろもろの民が浮かびます。驕り、昂ぶりを鎮められる人はいるのでしょうか。作者の深い哀しみに共感いたします。 |
澁谷 健 | 岡崎 |
霜月に入りてまだなお夏日ありカエル喜ぶ声に驚く 霜月は陰暦の十一月の異称ですが、現在は太陽暦にも使います。冬がやって来ないのではないかと思う程暑い日々が続いた令和五年、俳句なら春の季語である蛙の声を十一月に効かれた、作者の驚きは読者にも伝わりました。 |
Y.T | 本社 |
年収が物価にどんどん離される日本の行く末案じて止まぬ みそひともじの中に現在の社会の情況と、作者のお気持ちが見事に表現されています。年収は殆ど変わらないのに、物価の方はさまざまな理由で騰がり続けています。此の後の日本の社会を案じておられるお心が切なく響きます。 |
Y.K | 岡崎 |
飼い猫がふとんのなかにもぐりこみ丸い湯たんぽ暖とりあう夜 にわかに寒くなって暖かい部屋が恋しい頃になり、作者は丸い湯たんぽを用意された。調べ良く詠まれている作品から自ずと伝わってくる幸せ感、どの様に過ごされた一日であっても此の時リセットされる。魅了されます。 |
松尾 康広 | 垂井 |
虫鳴きの季節短い夜長にもかしこく空はオリオンを呼ぶ | 澁谷 健 | 岡崎 |
段々と暑さ和らぎ心地良く多忙も忘れ日向ぼっこだ | 野中 謙次郎 | 岡崎 |
マズければこんな体はしていない炭水化物糖や脂肪が | 寄田 望 | 岡崎 |
お年玉親が預かるホントかよいつの時代も疑われてる | 黒川 利勝 | 垂井 |
暑いなあ今年の夏は熱いなあ走った後とサウナの中よ | 小寺 成明 | 垂井 |
暑いなあ今年の夏は熱いなあサウナの中とロウリュウだよ | 小寺 成明 | 垂井 |
見上げると高くのぼった秋の空ぱらぱら落ちるもみじの葉かな | K.S | 垂井 |
秋の夜おなかがすくが眠りにつくやっぱり耐えれず夜食を食べる | K.F | 垂井 |
寒い冬布団に入り子を抱いて身心ともにぽっかぽか | Y.M | 垂井 |
薄着からコートに変わり雪きたる紅葉だけが秋の華 | 三島 猛 | 垂井 |
里山にキーンと響く鹿の声猟師の足音響く | 服部 吉朗 | 宇治 |
帰り道気づけば空に月明り遠ざかる夏にさみしさを感じ | M.Y | 宇治 |
待ちわびた夏の終わりの静けさに出番忘れた秋の虫たち | Y.A | 本社 |
オオタニサン同じ世代の活躍に憧れるのはやめられない | 川端 翔子 | 本社 |
先週は半そで真夏日汗だくで今日はドカ雪秋はいずこへ? | Y.T | 本社 |
向日葵の横に立つ君誇らしく輝く笑顔太陽に向く | Y.H | 本社 |