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 ユニチカユニオン

2024作品コンクールCONCOURS

文芸の部 俳句

特選 入選 佳作 (敬称略)
朝焼けを独り占めして深呼吸
人の呼吸は吸うよりも吐くことが大切。しかし、ここは思いっきりたくさんの空気を吸っている光景でしょう。朝焼けを、ひとり占め。その表現、心象には自身に期待している想いが溢れています。読者も爽やかになります
Y.Y 本社
ひやおろし焦げた肴もまた美味し
ひやおろしという言葉は、酒好きにはたまらない情緒があるのです。
それを聞こし召していれば、たぶんどのような肴でも美味しく感じるはずです。対面していれば人もまた。
M.M 本社
蜜柑むくおなじ姿にほのぼのと
これはまた、何と可愛い俳句でしょう。確かに剝かれた蜜柑の袋それぞれは同じかたちをしています。この視点が俳句、なのです。
S.A 岡崎
受験終え鉛筆芯は不揃いで
現在も受験生の筆記具は鉛筆なのでしょうか。そのお気に入りの鉛筆を持てば、解答はすらすら。父、の眼差なのでしょうか。きっと合格、です。
澁谷 健 岡崎
*入選作は講評を抜粋しています

                                                       
虫の声聞かず始める冬支度 S.I 岡崎
日曜の茜空見る気が沈む 石井 仁 岡崎
朝寒し昼は汗ばむ陽気かな K.I 岡崎
冬の朝車の窓が凍りつく W.I 岡崎
七五三写真で残る娘たち M.U 岡崎
うつむいて帰る顔おこす金木犀 K.O 岡崎
夏の果紅になれずに落葉す 金刺 祐大 岡崎
薄着にて彩る山容通り貫け 黒谷 英民 岡崎
待ちわびる色付き薫るラフランス K.S 岡崎
かき氷白雲に出づる花手水 Y.S 岡崎
白雨あり昼は晴れても内に干す T.S 岡崎
春麗寝ぼけ虚空にラリアット 澁谷 健 岡崎
秋急に扇風機OUT炬燵IN 澁谷 健 岡崎
霜柱頭に土と落ち葉乗せ やまとん 岡崎
秋晴れだコンビニだけだし半袖で K.D 岡崎
冬がきたこたつでゴロリあったかい ちゅぽへい 岡崎
秋の空夕焼けの雲心和む 野中 謙次郎 岡崎
人通り我ふりかえる秋の暮 松本 拓也 岡崎
バーベキューアルミホイルで包む茄子 T.Y 岡崎
つい触る指の逆むけ冬の星 S.O 岡崎
冬ざれが畔(ほとり)に映る冬景色 T・A 垂井
夏の海心をいやすひとときの K・I 垂井
我憂う秋の季節の短さよ 岩崎 紘丈 垂井
秋を待つ染まらぬ葉っぱいとおしい H・U 垂井
秋深し景色うつくしあざやかに 長田 直樹 垂井
黄砂飛び黒い車が真っ黄色 黒川 利勝 垂井
雪掻き前屋根見て一言こりゃやーねー Y・S 垂井
あきすぎてふゆがきたりてすきなべか T・T 垂井
物価高懐寒い冬が来る H・M 垂井
雪が降りいつも思う春はまだ T・M 垂井
冬支度始めた秋がまだ暑い! K.U 宇治
帰り道風のにおいで秋をしる 澤村 佳裕 宇治
寒くなることを願いて衣替え 野原 健太郎 宇治
この夏の暑さに耐えるセミの声 H.I 本社
長き夜月の明かりで読書かな H.I 本社
難五郷酒蔵巡り新酒なり H.I 本社
秋茄子を嫁に食わせと義母の愛 今西 由奈 本社
プレゼント靴下ゆれる暖炉前 れんこん 本社
新米を求めて並ぶ汗流れ H.S 本社
夕立ちは止んだか?ふたたび蝉しぐれ Y.T 本社
紫陽花が喜んでいる通り雨 Y.Y 本社
ひまわりと日焼けを競う麦藁帽 Y.Y 本社
イルミつき秋は過ぎ去り冬が来た はるにゃんのママ 本社
クリスマス食べる楽しみ怠らず はるにゃんのパパ 本社
寒すぎるボーナス額と秋の夜 A.F 本社
冬眠を邪魔してごめん芋を掘り ひきがえる 本社
御堂筋白日傘に寄り合う二人 綿口 龍宏 本社