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 ユニチカユニオン

2024作品コンクールCONCOURS

文芸の部 短歌

特選 入選 佳作(敬称略) 
そう言えば手のひらサイズの景色ばかり見てたと気付く秋晴れの空
今から十年位前なら一瞬何のことか分からない方も多かったかも、と思われます。殆どの方が直ぐにスマ−トフォンを思い浮かべられる時代。気付かれた作者の様に、思いっ切り自然の姿を仰いで季節を感じてみましょう。
Y.T 本社
吊橋でカメラ構える震え手も羽根などあれば留まれるのに
一首を拝見していますと共に揺れながら吊橋に居るような気分になります。カメラアングルは決まっているが手が震えてしまって中々シャッターが切れない。せめて「羽根」でもあればと仰有りたい木本がよく分かります。
澁谷 健 岡崎
労働力年々低下減少で救世主となるかAI自働化
日本人の人口は令和六年で一億二千三百万人とか。今後歯止めが利くのかどうか分かりません。そうなれば人工知能のお世話にならざるを得ない、結局の「AI自動化」に作者の不安がちらりと過るのに共感いたします。
Y.K 岡崎
昼休憩本屋の占い読みあさり我に返ると十三時過ぎ
例えば占星学は「最も古く、最も新しい科学」と言われています。ホロスコープ作成や計算法等わかる本もあり、興味を引かれ読んでいますと時は直ぐに過ぎてしまいます。今度は時間のあるときにゆっくりお読みください。
A.F 本社
*入選作は講評を抜粋しています
                 
急な春スミレ葉桜畑蓮華誰知らずとも大地潤ませ 澁谷 健 岡崎
紅葉の山々見れば様々な色合い多く芸術花 野中 謙次郎 岡崎
気に入った無料配布のぬいぐるみ買ったおもちゃはタグ付きで隅 T.Y 岡崎
秋風に揺れる木の葉が舞い落ちて俺の髪の毛薄れて消える 黒川 利勝 垂井
ピカピカのランドセル背に学校へかけてくすがた今懐かしく Y・M 垂井
あの店もこの店にも無いと知りつつも探した夏の米騒動かな Y.T 本社
朝露を指先そっとすくいとる君の額にポトリ一粒 Y.Y 本社
ひまわりと並んで背伸びする君の握りこぶしと一筋の汗 Y.Y 本社
作品を通して見える生活の楽しい日々を心に刻む はるにゃんのママ 本社
気遣いで去りゆき際にボタン押す高確率でドアは閉まらず A.F 本社
終業前恐怖の電話今日出して宅配終了探す赤帽 A.F 本社
コロナ明け受注納期は大至急願い叶わず納期半年 A.F 本社
宿泊費上限内で探せれず神田泊まれず蒲田行き A.F 本社
念願の新規採用受注する謝る準備既に廃盤 A.F 本社